「ハウルの動く城」のソフィーは帽子屋を訪れた荒地の魔女によって呪いをかけられ、90歳のお婆ちゃんの姿に変えられてしまいましたよね。
しかし物語の途中で何度も少し若返ったりを繰り返していて、一体いつ呪いは解けたのだろうと感じた方も多いのではないでしょうか。
物語の中ではカルシファーと『ハウルとの契約を解いてくれたらソフィーの呪いも解いてあげる』と約束していましたが、それが実現したのは物語の最後でした。
一体ソフィーの魔女の呪いはいつ解けたのか、物語の途中で何度も若返ったり年老いたりを繰り返すのはなぜなのか、そしてカルシファーの契約を解くことのできたソフィーもまた魔法使いなのかについて紹介します。
ソフィーが若返る理由と繰り返すのはなぜ?
ソフィーが荒地の魔女によってかけられた呪いは複雑な魔法でハウルも解けないと言っていましたよね。
ハウルの動く城の中では『魔女の呪いはこんがらがっていて解き方が分からない』とされていて、荒地の魔女本人ですら解けない呪いのようです。
しかしソフィーは90歳の老婆になってからも、気持ちの変化により少し若くなって腰が伸びたり、顔つきも若返っていましたよね。
これはソフィーの気持ちを反映させていると考えられ、原作にはない描写なんです。
呪いをかけられてから一度だけ、眠っているソフィーの姿は元の姿にもなっていましたし、眠っていて落ち着いた精神状態の時は本来の年齢通りの姿になると考えられます。
となると、おそらく荒地の魔女がかけた呪いも90歳の老婆になる呪いではなく、気持ちに合わせた姿になるというものだと考えられますよね。
ソフィーが帽子屋にいた頃は年老いたように全てを諦めて引きこもったような生活をしていて、それはまるで老婆のようで、実際の年齢である18歳とは思えない消極的な精神状態でした。
しかしハウルと接する中で積極的になったり明るい気持ちになることで、姿は変化し、最終的にはもし呪いが残っていたとしても積極的な明るい気持ちを取り戻し、若い姿を保てたと考えられます。
ソフィーの魔女の呪いは結局いつ解けたのか
物語の始めにかけられたソフィーの呪いはいつ解けたのかですが、はっきりと”呪いが解けた”とは明言していないことから見る人によって捉え方が異なりますよね。
ソフィーの呪いが解けたタイミングとして考えられるのは、
- 物語の最後、カルシファーとハウルの契約を解いてあげた時
- 途中で解けていたけど、ソフィーの消極的な性格が老けた姿にさせていた
の2つだと思いますが、納得いく説明ができるのはカルシファーとの約束が叶った時でしょう。
カルシファー(流れ星)はハウルが小さい頃、地面に落下して燃え尽きてしまいそうなところハウルに拾われ、心臓を与えてもらう代わりにハウルはカルシファーの魔力を使えるようになりました。
カルシファーはハウルとの契約がなくなれば心臓を失うことになる=死んでしまうわけですが、このままだハウルが魔力を使い続けると魔王となってしまうんです。
そこでソフィーがカルシファーに命を与え、心臓がなくなっても生きられるようになり、念願叶って魔力も戻ったカルシファーはソフィーの呪いを解いてあげたと考えるのが自然ではないでしょうか。

ソフィーも魔法使い?魔女?
ソフィー自身は気づいていないと考えられますが、ソフィーも命を与えることができる魔法使いです。
映画では明言されていませんが、原作ではしっかりと記されていて『言霊の魔法』を使い、人や物に命を与えることができるんです。
調べたところ、宮崎駿監督の作品では黒色というのは魔女を表現していると言われていて、ソフィーも物語の最後で被っている帽子のリボンは黒色が使われています。
命を与える魔法によってハウルやカルシファー、カブも命を取り戻し、また隣国の戦争も終わらすことができたソフィーはかなり力のある魔女なのかもしれませんね。
ソフィーが若返る理由といつ魔女の呪いは解けた?繰り返すのはなぜ?まとめ
ここでは「ハウルの動く城」のソフィーが物語の途中で若返る理由といつ魔女の呪いが解けたのか、また老いたり若返ったりを繰り返すのはなぜなのかについて紹介しました。
この物語は原作に比べると明言されていない点も多く、色々な考察ができて何度見ても飽きない映画ですよね。
見る人によって感じ方が違う点も魅力の一つではないでしょうか。