今回ご紹介する本は、直木賞受賞作家・村山由佳先生の長編作品『翼 cry for the moon』です。
悲しい過去を持つ日本人女性の真冬が単身アメリカで強く生きる、彼女のその強さに引き込まれる作品です!
『翼 cry for the moon』のあらすじは??
主人公の女性が抱える大きな悩み、それは凍ってしまった心。
幼い頃から親から愛されず育った彼女は愛を知らずに育ってしまいます。
そんな彼女の冷めきった心をニューヨークで出会った彼とその子どもが少しずつ温めていき、愛が何かを感覚的に理解していく最中に、彼女の身にまた災難が降りかかります…。
その後、彼女は彼の生まれ故郷であるアリゾナで過ごすことになり、また閉じてしまった心がアリゾナの大地の力でまた徐々に開いていきます。
主人公の女の子が、過去と向き合い、そして今と向き合いながら少しずつ心を開き成長していく長編ストーリー。
その他にも、ジェンダーに関する問題や、児童虐待、人種差別など、様々な問題が垣間見えるお話になっています。
また、ニューヨークとアリゾナという2つの場所で繰り広げられる世界観の大きな違いにも注目してほしいです。
主人公の女の子の気持ちになって、彼女の立場になって読んで、この作品の世界に溶け込んで体験してほしい作品です。
『翼 cry for the moon』から学んだこと
読んでいるこちらの心がつぶれそうになる苦難がたくさんありましたが、それでも同じ日本人女性であり強く芯のある主人公にこちらも震え立たされる気持ちになりました。
生きていく上で耐え難いような悲しい問題は誰でもあると思うが、支え合える人を大切にし、自分にとって大切なものを守り切りたいと思いました。
『翼 cry for the moon』から今後役立てたいこと
もっと視野を広く、世界を見ることが大切だということに気づかされました。
世の中には、私たちが日本という平和な国にいるから感じられない問題が世界というレベルで見るとたくさんあることが分かりました。
それを私たちはその被害を被っていないから関係ない、知らなくていいという問題では済まされません。
みんながそのたくさんの問題をまずは認識することから始まり、そしてみんなで解決に向かっていく必要性があることを痛感しました。
『翼 cry for the moon』の感想
この作品を初めて読んだ時の破壊力は計り知れなかったです。
喜怒哀楽の感情だけでなく、今まで感じたことのない感情や、名前を付けられない言葉にならない感情など、様々な気持ちがごちゃ混ぜになって襲ってきました。
こんなにも人の心を揺さぶる作品があるのかと、衝撃を受けました。
『翼 cry for the moon』のイマイチだったところ
この作品は私の中で最も素晴らしい作品だと思っていて、イマイチだったところがあっただろうかと思わずにいられないくらい、それくらい素晴らしい作品でした。
強いて挙げるとすれば、この作品を読んだ後は感情の渦に呑まれたような感覚になるので、心の整理をするのに少し時間がかかるかもしれません。
しかし、その時間ももっと大切な体験になると思います。

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